汤灿 Tang Can 音楽と権力の闇に・・

  

 
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 汤灿 Tang Can は、1975年湖南省生まれ。地方の民謡歌手として出発しながら、中国最高の女性歌手という地位まで、一気に昇りつめた人である(あった)。
 彼女は、1998年に中国全土で多発した洪水災害の際に、歌手としての活動に加えて私財を投じて被災者の救援に尽力、評価を高めた。その後政府や軍部の公的な催し(必ず CCTV が放送する)への出演が増え、際立った容姿の美しさも加わって人気歌手になった。軍部との関係は深く、軍歴が無いのに少尉の階級を与えられている。
 1999年の建国50周年に際して制作された愛国歌「祝福祖国」の広報ビデオに主演、国家的歌手としての地位を固めると、2009年の建国60周年にも同じ「祝福祖国」の新版に主演するなど、「国家的プロパガンダ歌手」とも言うべき存在となっている。
 このように、ある意味で順風満帆であったが、2011年12月10日に、一部のメディアが「汤灿が中紀委(中国共产党中央纪律检查委员会)の取り調べを受けた」と報じ、汤灿の事務所(秘書)はこの報道を否定したが、汤灿自身の消息はその後絶えたままで、彼女のブログも2011年12月以降更新されていない。
 その後も、中国独特の "うわさメディア" では、「薄熙來ら複数の汚職高官の "公共情婦" であった」、「懲役15年を宣告された」「2012年6月に極秘に死刑執行された」といった話が飛び交っているが真相は不明である。ただ、実際に犯罪者とされたのであれば、中国の国情から考えて上記の国家的催しの映像は全て削除されるはずであり、現存していることにも注目すべきである。

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