資料・動画一覧


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■世界遺産全般


 UNESCO Sites of Japan’s Meiji Industrial Revolution: Iron and Steel, Shipbuilding and Coal Mining

 【世界遺産登録決定】明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

 (一財)石炭フロンティア機構>日本の炭鉱世界遺産

 「日本の経験」を伝える:技術の移転・変容・開発  ジェトロ・アジア経済研究所


 

■地域別


 世界遺産概要 - 長崎市高島町 | 高島観光ナビ

 福岡県 > 世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」とは

 大牟田の近代化産業遺産

 三池炭鉱専用鉄道研究所

 三池港

 山本作兵衛氏 炭坑の記録画

 友田義行「日本の炭鉱映画史と三池─ 『三池 終わらない炭鉱の物語』への応答─」

 「はじけ鳳仙花−わが筑豊わが朝鮮−」


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■関係図書・文献


『三池炭鉱「月の記憶」 そして与論を出た人びと』
井上 佳子
福岡:石風社, 2011

 三井三池炭鉱の108 年の歴史。囚人労働に始まった炭鉱は、与論の人びとがその一端を担った。仕事を制限され、賃金は差別され、炭住は隔てられ……それでも彼らは懸命に働き、泣き、笑い、踊り、強靭に生き抜いた。そして中国人、朝鮮から連れてこられた人、炭塵爆発、三池労組。過酷な労働と差別によって成し遂げられた三池炭鉱を「影」の記憶をそして生き抜いた人びとの強さを追い求めた珠玉のノンフィクション。

『追われゆく坑夫たち』
上野 英信
同時代ライブラリー197 岩波書店, 1994

 廃坑と眠るボタ山―坑夫たちは失業し一家は路頭に迷う。筆者は、裸の労働者として生きようという情熱から、京大を中退して炭鉱にとびこみ、採炭夫や掘進夫として筑豊の小ヤマを転々とした。大手資本のクッションとして、常に過酷な奴隷労働と飢餓生活に苦しめられている絶望的な中小炭鉱の極限状況を内面から追究した異色のドキュメント。

『地の底の笑い話』
上野 英信
岩波新書 青版639 岩波書店, 1967

 ボタ山のふもとの納屋生活のあけくれ,また,一秒後の生命の保証もない坑内労働の合いま合いま折にふれて老坑夫たちの語ってくれた,懐かしい笑い話.“幼い頃から筑豊炭田のあらあらしい脈動をききながら育ち,敗戦後はいくつかのヤマで働き,生涯を炭鉱労働者とともに生きたいと願ってきた”著者が生き生きと描き出す労働者像.

『話の坑口』
上野 英信
上野英信集1 径書房, 1985

 炭坑に生活する人々の生きざま、死にざま。その奥底に沈殿した怒り、悲しみ、そして誇りと愛。そこにこそ、著者は光をあて、掘り起こし、人間としての生き方をたどる。そこにたちあらわれてくるものは、“生身の原理”とも呼ぶべきものである。

『奈落の星雲』
上野 英信
上野英信集2 径書房, 1985

 炭坑に生活する人々の生きざま、死にざま。その奥底に沈殿した怒り、悲しみ、そして誇りと愛。そこにこそ、著者は光をあて、掘り起こし、人間としての生き方をたどる。そこにたちあらわれてくるものは、“生身の原理”とも呼ぶべきものである。

『桑原史成写真全集〈第3 巻〉筑豊/沖縄』
桑原 史成
草の根出版会, 2004

 激動の六〇年代、筑豊炭鉱は国のエネルギー政策の転換で閉山に追い込まれた。高度成長の犠牲となった炭住街の人びとの生活を記録したデビュー作。そして沖縄。アメリカの施政権下で苦しめられ、本土復帰を願う沖縄の人びとの姿をとらえる。

『炭坑美人 闇を灯す女たち』
田嶋 雅已
築地書館, 2000

 「何でん来い。負けんとよ。くよくよ言うてどげしますか。アンタ! おもしろおかしゅういかな! 」苛酷な労働、極限の生活――だけど、底抜けに明るくたくましい。 46 人の元炭坑婦のおばあちゃんたちが、がむしゃらに生きてきた自らの人生を物語る。

『筑豊のこどもたち』
土門 拳
築地書館, 1977

 1959 年暮れの九州 筑豊炭田の厳しい現実を、こどもたちの動作や表情を中心にとらえたリアリズム写真の名著。 1960 年にざら紙に印刷されたベストセラーを、17 年後にダブルトーン印刷、ハードカバーで復刻した戦後写真界の巨人・土門拳の原点ともいうべき作品。

『(写真記録)筑豊・軍艦島 朝鮮人強制連行,その後』
林 えいだい
福岡:弦書房, 2010

 韓国、サハリン、筑豊、長崎……戦争と石炭産業の犠牲になった朝鮮人の苦難の歴史。半世紀の歳月をかけて、写真380 点とルポで強制連行の全体像に迫る。

『技術革新と女子労働』
林 武 総編集・中村政則 編
国際連合大学, 1985

 明治以降の工業化の過程において女子労働力は重要な位置を占めている。戦前期における苛酷な労働条件を経て、戦後、高度経済成長がひきおこした産業構造の変化によって、女子労働のあり方と女性のライフサイクルは根本的な変化を経験しつつある。本書は、技術革新は女子労働にいかなる変容をもたらしたか、という斬新な視角から、日本の女子労働の過去と現在を分析する。

『炭鉱 ヤマ』
本橋成一
海鳥社, 2015

 かつて<炭鉱地帯>といわれた地域が確かにあった。日本の近代化を支え、戦後の復興を築いた所でもあった。人々が働き、誇りを持ち、暮らしていた……。<エネルギー革命>で壊滅させられていく<風景>をとらえた名写真集を増補改訂した新版。

『与論島を出た民の歴史』
森崎 和江・川西 到
福岡:葦書房, 1996

 台風禍・大飢饉で生き地獄と化した与論島を脱出し、集団移住した人たちはやがて三井三池に移動した。しかし、ここも苛烈な差別と低賃金の地獄だった。島を脱出した人々の三代にわたる苦闘のドキュメントの復刊。

『奈落の神々 炭坑労働精神史』
森崎 和江
平凡社ライブラリー 平凡社, 1996

 「金のわらじ履いても地面の上にゃ探しあてきらん」―苛酷な地下労働の集団のなかで生まれ、今は失われた精神の形を、近世・近代の長い歴史と、ヤマを追われた人々の多様な声の中に探りあてる。

『まっくら : 女坑夫からの聞き書き』
森崎 和江
岩波文庫31-226-1 岩波書店, 2021

 「女も男と同じごと仕事しよったですばい」「どんなことにでも堂々とむかってやる、こい」。筑豊の炭鉱で働いた女性たちの声を聞き取り、その生き様を記録した一九六一年のデビュー作。意志と誇りを失わず、真っ暗な地の底で過酷な採炭労働に従事した彼女たちの逞しさが、生き生きと描かれている。

『筑豊炭坑絵物語』
山本 作兵衛・田川市石炭資料館 監修 , 森本 弘行 編
岩波現代文庫 岩波書店, 2013

 「ヤマ」の姿を記録して子や孫に遺したいという思いで描かれた山本作兵(1892―1984)の炭坑記録画は,2011 年,日本初のユネスコ世界記憶遺産に登録された.ヤマの暮らし,仕事などをテーマとする227点を収録し,画の中の解説文を翻刻した.炭坑の実態をより深く味わえる文画集

『筑豊炭坑絵巻』新装改訂版
山本 作兵衛
海鳥社, 2011

 本書は昭和48 年に葦書房から刊行された画集「筑豊炭坑絵巻」を底本に収録画を大幅に増やした新装改訂版。ユネスコ・世界記憶遺産に登録された山本作兵衛の炭坑画の全体を俯瞰できるよう再編集した。彩色画120 点、墨絵72 点、合計192 点を収録。絵は1 頁1 点とし、彩色画は全てカラーで、墨絵はモノクロで印刷。サイズをA4 判横開きと葦書房版より一回り大きくし、紙も特殊紙を使うことで原画の迫力を体感していただける。また、余白の説明部分もはっきり読めるよう配慮した。文章には「筑豊炭坑物語」「筑豊方言と坑内言葉」「山本作兵衛自筆年譜」を収録した。


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■関係映像


『炭鉱に生きる』 [DVD]
監督 : 萩原吉弘
紀伊國屋書店, 2011

 この映画は、山本作兵衛の炭鉱絵画を基に、明治の勃興期から昭和の終焉まで筑豊の炭鉱に生きたある坑夫の生涯を物語っている。合わせて、炭鉱に生きた人々の生の証言を随所に組み入れるといった手法により、今まで製作された映像や書籍とは一線を画す新しいドキュメンタリー映画となっている。時代(とき)を超えて現代の私たちに訴えてくるのは、運命共同体の中で寄り添うように生きてきた人々の息づかいと体温であろうか。時として事故により多くの犠牲者を出す炭鉱社会では、私たちには想像がつかないほどの深い相互扶助の精神が育っていた。そこに日本人のアイデンティティーの原型を見ようと映画が迫っていく。二胡の名手、ジャー・バンファンの調べは静謐であるが力強く暖かい。また小沢昭一の語りには、近代日本の礎となった人々への鎮魂があり慈しみに満ちている。

『三池 終わらない炭鉱の物語』 [DVD]
監督 : 熊谷博子
株式会社シグロ, 2008

 1997年3月30日、日本で最大の規模を誇った三池炭鉱は閉山しました。でもその歴史を、「負の遺産」と言うひともいます。囚人労働、強制連行、三池争議、炭じん爆発事故・・・。過酷な労働を引き受け、誇り高くやまに生きた男と女たちの証言を聞き続け、七年がかりで完成させました。勇気をもって命がけで生きること。そのひたむきな力。今さらではなく、今だからこそ未来への思いを込めて伝えたい。150年以上にわたる、三池炭鉱の歴史に、初めて正面から向き合った映画です。

『坑道の記憶 ~炭坑絵師・山本作兵衛~』 [DVD]
プロデューサー・構成:大村由紀子
イメージエフ, 2013

 日記や絵画など697点が日本初となる「世界記憶遺産」に登録された炭坑絵師、山本作兵衛の仕事を追ったドキュメンタリー。炭坑の町福岡県の筑豊に生を受け、14歳から約50年間炭坑夫として働き続けた彼の目が捉えた坑道の風景に迫る。ナレーションを女優の斉藤由貴が務め、フォークシンガーで『ナージャの村』などに携った小室等が音楽を担当。当時の炭坑での日々が鮮明に記録された絵画に感嘆する。

『炭坑美人 ~闇を灯す女たち~』
プロデューサー:木村栄文
RKB毎日放送,初回放送 2002/05/31

 2002年1月30日、北海道の太平洋炭鉱が閉山し、日本の鉱山の灯が消えた。かつて福岡県筑豊の炭鉱坑内で働いていた女性たちの人生の物語を通して、20世紀の炭鉱産業の歴史の裏表を記録するとともに、21世紀へのメッセージを伝える。「先ヤマ」と呼ばれる男たちが掘った石炭を、背負い籠などで運び出す「後向き」の仕事に従事していた女性たち。真っ暗闇の地の底で這うように働き、逞しく生き抜いてきた女性たちも、いまはおばあちゃん。苦労を笑い飛ばす明るさ、弱いものに手を差し伸べる優しさ、体を張った仕事への誇り。その笑顔はまさに“炭坑美人”である。 ◆「放送ライブラリー」(横浜みなとみらい https://www.bpcj.or.jp )で視聴可能。番組ID : 012186

『黒いダイヤは見ていた~三池炭鉱・与論からの移住120年~』
ETV特集
NHKEテレ,初回放送2019/11/30

 鹿児島県の最南端・与論島の中学生が修学旅行で福岡県大牟田を訪れた。120年前、飢饉に見舞われた与論から三池炭鉱で働くために集団移住が行われた。修学旅行の目的は、苦難の歴史を生き抜いてきた先祖たちの足跡を学ぶためだ。三池で働く与論の人々は偏見と差別に苦しみ、その歴史を語ることを封印してきた。三池の記録を20年近く撮ってきた映像ジャーナリスト・熊谷博子が歴史に向き合い始めた与論の人々の姿を見つめる。 ◆「NHK アーカイブス」で視聴できる可能性あり。

『はじけ鳳仙花-わが筑豊わが朝鮮-』
原案/絵/詞・富山妙子、監督・土本典昭
NHKEテレ,初回放送2019/11/30

 語り・李礼仙、撮影・清水良雄、音楽・高橋悠治・三宅榛名、写真・本橋成一ほか
◆https://youtu.be/SP_-s445FBY
◆https://tutimoto.inaba.ws/honbun.php?bunsyo_id=612


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