阿賀野川・歴史と社会
4.新潟水俣病
4.1 概要
■水俣病とは
「水俣病」は、メチル水銀化合物に汚染された魚介類を長期間、大量に食べることによって起きる中毒性の神経系疾患である。
発生源は化学工場で、工場排水に含まれていたメチル水銀が海や川に流れ出してプランクトンに、プランクトンから水生昆虫、それをエサにする魚介類、そして人へと食物連鎖によって体内に取り込まれた。
水俣病の主な症状としては、手足の感覚障害をはじめ、運動失調、平衡機能障害、求心性視野狭窄、聴力障害などが上げられる。最初に水俣病の発生が確認 されたのは1956(昭和31)年で、熊本県の水俣湾周辺で発生したことにより「水俣病」という病名が付けられた。新潟県では、 1965(昭和40)年に阿賀野川流域で発生が確認された。
■経過
「新潟水俣病」に関する詳細な年表を、『新潟県立環境と人間のふれあい館 - 新潟水俣病資料館 -』が作成公表している。
ここでは、それを元に筆者の責任で一部省略した年表を示す。
新潟水俣病年表